祭りの日に生まれて

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祭りの日に生まれて

私が生まれたのは、母の故郷の祭りの日でした。午前5時に生まれたにもかかわらず、母方の祖母は、お祭り用に作っていた巻き寿司を持って駆けつけてきたそうです。そんな早くから巻き寿司を作っていた事に驚かされます。

祭りが近づくと太鼓の練習の音が聞こえてくるのですが、そんな日に生まれたせいか、わくわくしてきてしまいます。実際には母方の故郷の祭りではなく、私が生まれた町の祭りですが、窓を開けていると冷ややかな風が吹き込んできて、微かにキンモクセイの香りもし、その遙か向こうの方で太鼓の音が鳴り響いているのです。

女なので、屋台には乗れませんが、お祭りに繰り出す屋台の乗り子は憧れです。その乗り子たちが叩いている太鼓の音なのです。

小学生の頃、憧れていた男の子が乗り子になると言うので見に行った事がありました。祭り用に化粧をした彼はとても神秘的で、未だにその顔が忘れられません。自分の子供が男の子なら…と夢を描いていましたけど、残念ながら今は故郷を遙か離れた場所で暮らしています。

今ではもう太鼓の音を聞くこともありませんが、夜の風に乗ったキンモクセイの香りが、私に郷愁を覚えさせます。

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